9/15 1:45に大洗を出港し、定刻通り19:45に苫小牧に到着。
夜なので地震の影響などは全く分からない。
明日の5時から羅臼岳登山を開始する予定なので、苫小牧から知床まで400km以上を夜通し走って、そのまま登山を行うという弾丸登山を昨年同様行う予定だった。
まずは、給油をどうするかという問題があった。
NC700Xは燃費約30km/Lなので14Lタンク満タンで約420km走ることができるが、
北海道ではスタンド間の距離と数がわからないので、350kmを目安にスタンドを探すという感じでいくことにした。
満タンで横浜を出発し、大洗まで約150km。苫小牧から羅臼まで400km以上あるから最低1回は給油が必要ということになる。昨年は北海道入りしてすぐ給油したため、羅臼登山後、ガス欠寸前になったという苦い経験があった。今回は羅臼到着後も100km以上走れる余力を残すため、苫小牧から約180kmの旭川で給油することにした。
旭川到着が23:45頃であったが、24時間営業のスタンドが見つからず、ウロウロと30分くらい無駄な時間を過ごしてしまった。このままでは5時までに羅臼に到着できない恐れもあったが、5時前に無事羅臼岳登山口に到着した。5時前にもかかわらず、登山口の駐車場は一杯で路駐の車も多数あった。
コンビニがやっているか不安だったが、知床半島のコンビニは5時前から営業していたため、朝昼ごはんを買うのには困らなかった。
登山準備中にバイクのカギがない、というハプニングがあり(全部荷物を出して、ザックの中に沈んでいたのを発見)、登山準備に1時間以上かかってしまった。
木下小屋のわきにある登山口にて登山届に記入して6:00に登山開始。
しかし、ザックの重さや夜通し走ったことの疲れももあってか、30分ほど進むと体が重く、これはやばいかもしれないと思った。
でもせっかくここまで来たのに、と30分くらい迷い、羅臼岳は昨年登ったからと自分に言い聞かせて、無念の引き返しをすることにした。
今日は1日がかりで羅臼岳を登って、ウトロの国設知床野営場でテント泊する予定だったので、予定が大幅に狂った。
予定が変わり、朝からフリーになってたので、まず、2018年のツーリング本に載っていた知床の二つの温泉に行くことにした。
昨年も行った際には、閉鎖されていて入れなかったのだが、今年の本に載っていたということは再開されたと思ったからだ。
羅臼側に行って温泉に入ろうと思い、知床横断道路を走った。知床横断道路は直線の多い北海道では珍しい峠道で、北海道らしくない道路だ。昨年は台風で通行止めになり、走ることができなかった。
知床峠からは羅臼岳を間近に見ることができ、本当なら今頃はあの辺にいるのかななどと口惜しさを感じながら知床横断道路を通った。
まずは、相泊温泉。昨年も行ったが、朽ち果てていて入ることができなかった。
2018年版のツーリング本を見ると入浴できると書いてある。
復活したかと期待して行ってきたが・・・
しかし、状況は変わっていなかった。
やっぱりだめか・・・
「復旧の目途は立っておりません」こちらは2018年。
2017年にはあった青い小屋がなくなってしまい、浴槽が少し見えている。
やはり、駄目だったか・・・
参考までに2017年。奥に浴槽を囲っている青い小屋が見える。
こちらも2017年。9月20日の時点で温泉の入口は封鎖されていた。
でも少し前までは入れたであろう雰囲気はあった。
ならば瀬石温泉もダメかな、と思いながら瀬石温泉へ。
瀬石温泉は相泊温泉の1キロほど手前にある。
2017年9月20日時点の看板。
こちらは2018年9月16日時点の看板。
看板をよく見ると「7月1日から9月15日まで」と書いてあったようにも見える。
昨年は15時過ぎに行ったので、浴槽が水没していたが、今回は10時前に行ったので、浴槽まで行くことができた。
参考までに2017年の瀬石温泉。15時半過ぎに行ったので水没している。
左側はきれいなので最近入った人がいるのかもしれない。
瀬石温泉は入浴不可の文字はなかったが、管理している方(羅臼昆布販売店)も留守で入ることはできなかった。右側は海藻が一杯だったので、しばらく入っていない感じだった。
手を入れてみたところ、温度は温水プールよりは水温が高いかなという程度で、30度台前半といったところ。本来は64度らしいが、海水がかなり入っているようだ。
それにしても、ツーリング本のいい加減さに頭がきた。帰ったら文句のひとつも言ってやろうと思った。
→帰宅してから出版社に問い合わせをしてみた。
毎年取材先の確認をとって掲載しているとのこと。
なんと。瀬石温泉はわからないが、相泊温泉は少なくとも2017年9月20日以降は入浴できない状態にあったはずなのだが・・・
知床半島の羅臼側の羅臼より奥は相泊温泉と瀬石温泉に入れなければ往復40kmが無駄足となる。すれ違うライダーには大声で「温泉はダメですよ」と伝えたが、手を振って行ってしまった。申し訳ないことをした。
ガス欠になりそうだったので、羅臼のスタンドで給油したらこんなものをくれた。
いただいたときは日本最東端だと思っていたが、最東端は根室のはず。
ん、最北東端?まあいいか。名刺サイズの給油証明書だ。
相泊温泉と瀬石温泉には入れなかったので、熊の湯へ。
ここなら確実に入れる。
10時過ぎでも何台か車が止まっていたが、さすがに午前中なので空いていた。
私を含めて3人ほど。熊の湯は無料の露天風呂でお湯は白濁硫黄泉。
正式には含硫黄-ナトリウム・塩化物泉(アルカリ性低張性高温泉)らしい。
知床に行った際には必ず行く温泉だ。ただ、源泉77度と熱い。