9/20 木
7時15分発のフェリーに乗るため、5時に起きた。自転車で回っている人も出発準備をしていた。今日は特急に自転車を積んで網走の方に行くらしい。
フェリーターミナルに着くと結構人がいる。
バイクは予約ができず、先着順とのことであったがお盆でもない限り、乗れないことはないようだ。バイクは排気量によって値段が異なるが、NC700で4000円くらい、人の乗船代を入れて6300円くらいだった。
甲板の椅子席。ただ、甲板席は船尾側にあるので、行きは稚内側を向いている。
利尻山を拝めるのは帰りの甲板席ということになる。
1周55kmある島での足を考えると、普段車の運転をしないので、レンタカーは論外として、タクシーよりは自走の方が良いと判断してバイクも一緒に運ぶことにした。
フェリーは、結構大きく、400人以上乗れて、2等席でま座敷席や椅子席、ソファのような長椅子席や甲板の椅子席などがあった。
座敷席だと自由に横になれるので座敷席で横になった。
オンラインゲームはブロックされてできないが通常のネット閲覧ならwifiがあるので使える。
甲板席は船尾にあるため、往路は稚内側を向いているため、利尻山は見えない。
7時15分発8時55分着の1時間40分間の船旅だ。バイクはVFRと私のNC700の2台のみ。VFRはドライブレコーダーが前後についていた。45Lくらいのトップボックスを付けていたが、装備的に山登りはないだろう。
9時前に利尻島に上陸したが、まずペシ岬に行って港と利尻山の全貌を見た。
日本史には詳しくないのでわからないが、会津藩士の碑があった。
山頂付近には雲がかかっていたが、晴れ渡ったいい天気だ。今登っている人はまだ山頂には行っていないか。
時間があり余っている。1周約60キロ、1時間半くらいか。
まず時計回りに回る。みどり湯で利尻にコンビニが2~3件あると聞いたので確かめたい思いもある。2周回った結果、3件くらいあったと思う。
走り始めてすぐのところに姫沼というのがあり、観光バスが2台止まっていて、多くの観光客がいたが、寂れていた。
※北にある鴛泊(おしどまり)港に入港し、ペシ岬はすぐ近く。白い恋人の丘は鴛泊の正反対にあり、2周したにもかかわらず、看板に気付かず通り過ぎてしまった。
北海道土産の白い恋人のパッケージの利尻山の画角に近い構図の写真が撮れるらしい。
が、場所もよくわからず素通りしてしまい、結局、姫沼以外は消防署のところに鬼太郎やワンピースのルフィの大きな手作り人形の写真を撮ったことと、様々な角度から利尻山を撮ったことくらいしかしなかった。
利尻山を眺めながら走っていると、明日この山に登るんだと自然にテンションは上がった。
利尻島は利尻山なのだから、島を1周すると当たり前だが、様々な利尻山が見えた。
あとでドライブレコーダーの映像を見て気付いたのだが、利尻山を見ながら走ったにもかかわらず、ドライブレコーダーには利尻山はほとんど映っていなかった。利尻山の周りを走ったのだから山が映っていないのは当たり前と言えば当たり前なのだが、家で映像を見ながらとても残念な気持ちになった。
あとで北麓野営場に来て気付いたが、姫沼あたりでカメラの設定が変わってしまい、低画質で撮ってしまっていた。残念。
1周してもまだ11時だったのでまだまだ時間はある。管理人も来ないので手続きもできない。
とりあえずテントを張る。時間を計ってみたが、5分ちょっとでできた。簡単なテントだ。モンベルで買ったアルミペグもいい。
テントを設営したあと、甘露泉水まで足を伸ばして明日の分として、グレゴリのハイドレーションに2Lの甘露泉水を入れた。
私が北麓野営場に来たとき、外国人の方が1人テントを張っていたが、場所を移動させたりしながら、結局荷物をまとめて帰ってしまった。
まだ時間があるので、今度は逆回りでもう1周してきた。
沓形(くつがた)はやはり素通りしたが、麗峰湧水(れいほうゆうすい)という湧水があったので飲んでみた。こちらの水を飲んでみて、甘露泉水は甘い感じがした。
次に仙法志というところに寄った。
アザラシが2頭泳いでいて、その愛らしさからカメラに収めようとしばし夢中になってしまった。
漁師さんのお店で利尻のとろろ昆布を買った。
1個440円。3個で1080円だったと思う。
とろろ昆布は美味しかったので9個も買ってしまった。
次に白い恋人の丘に行こうと思い、オタトマリ沼というところに行った。沼からの利尻山が白い恋人のパッケージだと思っていたが、後で調べたら、海よりの丘が白い恋人の丘という名称だったらしい。
この白い恋人の丘は鴛泊の正反対にあるのが残念だ。1番遠い。
北麓野営場管理等の扉に、利尻島ヒグマ上陸の話と目撃情報が掲示されていた。
確かに、5/30に106年ぶりにヒグマが利尻島に泳いで渡ったらしいというニュースは
見た記憶はあったが、その後の話は聞いていなかったのでもういなくなったと思っていた。管理人さんの話では6/10以降の目撃情報はないが、いなくなったともいえないのでヒグマはいるという前提で行動したほうがよいとのこと。
もっともな話だ。
2周してキャンプ場に戻ると管理人が来ていたので、手続きをした。迷ったが2泊でお願いし、利尻に来ることはもうないかも知れないので、記念に千円のピンバッチも買い、2泊分のキャンプ場使用料と合わせて2千円払った。
キャンプ場に戻る途中、ニコットでマルちゃんの「ふっくらご飯が炊けました」というのを今後のことも考えて200g×5買った。
カップヌードルの47周年記念パッケージのカレー味、お菓子と行動食としてスニッカーズを4本買った。
ただ、明日の朝昼飯を前日の午前中に買うのは賞味期限の関係所マズイと思い、夕方に買いに行くことにした。
カレーを食べたあと2キロくらい離れたところにある利尻富士温泉に行った。入浴料は500円。温泉で今日利尻山を登った人の話を聞いた。
やはり寒く、風は強かったようだ。
自転車で日本1周をしている方で、秋冬はバイトをして旅のお金を稼ぎ、暖かくなったらまた旅を続けるらしい。
利尻島を回っていて、神社のような鳥居がたくさんあることに気付いた。
北麓野営場は登山口であると同時に甘露泉水の入り口でもあるので時折人声が聞こえる。
18時を過ぎるとかなり暗い。いい天気だから星も多い。ただ、開陽台と違って展望はなく、木々の隙間から星が見える感じだ。
それはそれで悪くない。
18時半に4キロくらい離れたセイコーマートに明日の食料を買いに行く。
棚にまばらに残っていたおにぎりの賞味期限を見ると全部今日の24時になっている。
明日の賞味期限のものはいつ入るか聞いたところ、朝の船が入ってからという。今朝の私と一緒におにぎりも来たわけだ。
サンドイッチの賞味期限は明日以降だったので、サンドイッチを朝昼分を買い、戻って夜ご飯にした。
夜ごはんはマルちゃんの赤飯とカップヌードルカレー。
星空はいい感じなので、タイムラプスを撮影する。15秒で電池が切れるまで。1時間の撮影で8秒だから、2時間以上は撮影できるだろうか。
ただ、今日はヘッドライトなしでもトイレに行けるくらい月明かりが明るいので、星空撮影にはあまりいいコンディションではない。
キャンプ泊を続けるとバッテリーがなくなってくる。
予備バッテリーはデジカメ用に4個、アクションカム用に6個持って行った。
USBモバイルバッテリーは1個だけだったが、予備バッテリ兼用のランタンとバイクのバッテリが上がった時用のチャージャー兼用の予備バッテリと合わせてUSBバッテリは全部で3個持って行った。
星空タイムラプスは電池がなくなるまで2~3時間の撮影ができるが、アクションカムは1時間程の録画でバッテリが切れる。4Kで録画すると熱くなって10分くらいで熱停止してしまい、4K録画は実用的ではなかった。
明日の最終フェリーが17時35分発で19時15分着。始発が8時半発の10時10分着。
明日の最終便に乗っても稚内に着くのが遅いからと、2泊することにした。
夜から朝にかけては寒いと思うので、モンベルのスーパーメリノウール EXPの上下を着込んだ。
予報では気温3度になっていたが、道中はそこまで寒くはないだろう。山頂が3度ならこの日のために買ったダウンも日の目をみることになる。
今回の旅行のためにコストコでサングラスと遠近両用眼鏡を新調したのだが、近くを見るときにはメガネを外して目を近づけてしまう。老眼が進んだのだろうか。