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お遍路の服装、装備

白衣(びゃくえ)について

お遍路は白装束を着なければいけないという決まりはないが、四国のお遍路は白衣を着て金剛杖を持って回る人が多い。

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四国八十八箇所だけでなく、どこの霊場でも1番札所には巡礼の装備が売っているが、

総じて割高である。同じものがあとの札所で安く売ってたりする。

 

①白衣(びゃくえ)、笈摺(おいずる)

袖があるものを白衣、袖がないものをおいずるという。

四国お遍路用のものは背中に「南無大師遍照金剛」とお参りの際にも唱える御宝号(ごほうごう)が書かれたものを着るのが一般的である。

音霊場巡りでは「南無観世音菩薩」と書かれたものを着る。

私は無地の白衣着用したが、値段は無地より文字付の方が高い。

2000円~4000円程度。

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 四国八十八箇所霊場用白衣 一応ポケットが付いている。

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音霊場用 おいずる 一応ポケットがついている。

 

②菅笠

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お遍路用の菅笠(左)は「同行二人」などの文字が書かれている。

弥勒菩薩を表す梵字が書かれてあり、梵字が正面に来るようにかぶる。

お遍路用の菅笠は雨天に備えてビニル袋がついていることもある。カバーだけで500円くらいする。右側の菅笠はホームセンターで買ったもので、500円~1000円ほどで買うことができる。ただ、都市部ではなかなか需要がないようで、5件以上のホームセンターを回ってようやく見つけたのだった。

 

バイク遍路の場合、菅笠はかさばるので持っていくのは難しいかもしれない。

私の場合、65番札所に行く途中でバイクが故障してしまったため、その後77番まで歩き遍路をした。歩く場合、菅笠と金剛杖は必需品なので買ったのだが、金剛杖は奉納してしまった。

 

③輪袈裟

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略式袈裟。トイレの時は外す。写真のように縫い目が外側になるように身につける。

輪袈裟は歩いていると結構ずれるので、ネクタイピンのような輪袈裟止めがあると便利。

写真のものはお遍路中に札所で購入したもので、三鈷杵(さんこしょ)大は3000円だったと思う。三鈷杵 小は800円くらいだったと思う。

 

④納経帳

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四国お遍路のみ日付が入らない。おそらくツアー等の団体も多いので時間短縮のためだと思われる。写真右の関東三十六不動と坂東三十三観音の公式納経帳は差替え版と言ってひもで綴じるタイプだが、サイズが小さい。

個人的には大きな納経帳の方が墨書きも迫力があっていいと思う。 

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↑関東三十六不動の重ね印。2巡目以降は墨書きはなく、印のみを押してもらう。関東三十六不動のみ重ね印は100円だが、ほかの霊場は300円である。

 

神社のご朱印と異なり、お遍路などの巡礼では2回目以降の御朱印は重ね印と言って同じところに押してもらう。何度も回っている人の納経帳は真っ赤になっている。

 

⑤数珠

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 私は観音霊場巡礼なども行うので、108の珠でできている虎目石真言宗本式数珠を1万円くらいで購入した。収納ケースは札所で購入。

珠数の少ない略式のものでもよいが、観音霊場等ほかの霊場も巡るつもりなら少しいいものを持ちたい。

 

⑥納め札

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 写真は西国三十三観音のものだが、四国お遍路も形式は同じ。

四国お遍路は回数によって納め札の色が変わっていく。

1回~4回までは白い納め札だが、100回以上だと錦の札にする。

白の納め札は100枚で100円か200円程度だが、錦の札となると100枚で1万円以上する。

番地まで書く必要はないが、市区町村くらいまでの住所と名前、願い事を書く。

1つの札所につき本堂と大師堂の2枚が必要になる。現地で書くのはかなり骨が折れるので住所のゴム印を作ろうかと本気で思ったくらい大変だった。

写真の西国三十三観音用の納め札は、サイトからダウンロードして印刷したもので、

住所や氏名などを事前に印刷して持って行った。

あまり売っていないが、納め札入れもあると便利だしかっこいい。

 

⑦経本

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経本は1番札所で買った方がいい。

写真を見ればわかると思うが、ご本尊ごとに札所の番号が載っていて非常に便利だった。蛇腹構造で裏にも観音経 偈文が載っていて、観音霊場でも使えて重宝している。

初めて買うときにたくさん載っている分厚いものを買ってしまうと必要なものがどこにあるかわからずあとで後悔するので、お店の人に聞いてみるとよい。

当然自分が唱えるお経は載っている必要がある。

 

⑧御影帳(おみえちょう、おすがたちょう)

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おみえ帳は必需品というよりはあった方が便利というもの。

納経所で納経帳を渡すと御朱印と墨書きだけでなく、ご本尊の絵が描かれた御影(おみえ、おすがた)という札がもらえるので、それを入れられるようになっている。↓

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⑨そうそく、線香

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線香とろうそくは消耗品としてなくなったら買うというスタンスでよい。

ただ、すべての札所に売店があるわけではないので注意が必要で、納経所で聞けば何番札所で売っているという情報は教えてくれる。線香を入れるケースは、写真に大小2つあるが、小さい方が使いやすい。

 

⑩賽銭入れ

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お賽銭の額に決まりはないが、納経帳だけで25000円以上かかるし、お賽銭に100円使うと全部で15000円以上になってしまうため、お賽銭は10円が一般的だと思う。

事前に用意できればいいが、両替するためにジュースを買ったりするなど10円不足には悩まされた。確か、10円玉に両替してくれる札所もあったと思う。

 

⑪さんや袋

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大きい納経帳を使うならさんや袋も大きい方がよい。

私はおみえ帳も持って行ったのでかなりパンパンだった。

雨が降っても大丈夫撥水素材で作られている。3000円くらい。

私の場合、途中で肩掛けのひもが切れてしまい、同じものを途中の札所で購入した。

 

⑫金剛杖

車遍路や歩き遍路の場合は持っている人が多いが、バイク遍路の場合、130cmという長さの棒を持って移動するのは難しいので私は金剛杖を使ったことがない。

また、弘法大師が橋の下で夜を明かしたという言伝えから、弘法大師を起こさないよう橋を渡る際は杖をついてはいけないと言われている。

1000円くらいで購入できる。

 

以上のようなお遍路用品は事前にネットで購入することもでき、セット販売もされている。値段は1万~2万くらい。