ツーリング装備 三種の神器 ③ドライブレコーダー
ドライブレコーダーは必要か?
あおり運転の危険性がニュースで取り上げられるようになって以降、バイクでもドライブレコーダーを付けた方がいいと言われるようになってきた。煽られて事故った場合、バイクのだと命にかかわるから、記録するためにもドライブレコーダーはあった方がいいのはいうまでもない。
ドライブレコーダーの普及率
あおり運転が注目されるようになって、ドライブレコーダーが売れているようなので普及率は上がっているものと思われるが、まだ30%にも満たないのではないだろうか。
2015年のデータでの普及率は
ナビ>ETC>>>>ドライブレコーダーだという。
個人的には
ETC>ナビ>>>>>ドライブレコーダーかなと思うのだが、これは車での話である。おそらく、車でさえ30%以下であろう思われる普及率なのだから、バイクだとドライブレコーダーの普及率は数%だろう。
ドライブレコーダーの目的
私がドライブレコーダーを付けたのは、昨年(2017年)、北海道ツーリングに行った際に、開陽台付近のミルクロードや、稚内近くのエサヌカ線をバイクで走ったときに、ドライブレコーダーで記録したいなぁと思ったのがきっかけだった。
私がそうであったようにドライブレコーダーを付けたいと思っているライダーの多くは、あおり運転対策や事故対策というよりは、旅の記録としての意味合いの方に重きを置くのではないだろうか。旅の記録としてドライブレコーダーをつけるのであれば、やはり高画質のものを付けたい。
一方、事故の記録としてのドライブレコーダーならば、旅の記録として残すより画質は落ちてよいということになる。また、 アクションカメラをドライブレコーダーとして使っている人も多い。目的が旅記録にしろ事故目的にしろ、画質、バッテリー、防水性、記録媒体といった視点から、ドライブレコーダーを選ぶことになる。
画質について
GoProに代表されるアクションカメラは4K録画できるものも多く、画質の面では申し分ない。だが、4K録画は長時間の録画には向かないので、1920×1080のフルHD録画で十分だろう。
参考:画質と録画時間について(FDR-X3000R)
4K(3840×2160 100p)
メモリ 録画可能時間
64GB:1時間15分
128GB:2時間35分
連続録画可能時間:約40分(外部バッテリー使用時)
※30分以上連続録画するには外部バッテリーなどで給電しながら録画する必要がある。
※ライブビューリモコンやスマホで録画が面を見ながら録画すると20分程度でバッテリー切れになるので給電しながらの録画は必須だ。
wifiをoffにすれば録画可能時間は長くなるが、1時間を超えることはないだろう。
MP4(1920×1080 60p)
メモリ 録画時間
64GB: 5時間20分
128GB:10時間40分
MP4(1920×1080 30p)
メモリ 録画時間
64GB: 8時間25分
128GB:16時間55分
連続録画可能時間:約2時間(外部バッテリー使用時)
アクションカメラにおいてGoproと双璧をなすソニーのアクションカムFDR-X3000Rを持っているが、4K録画すると40分ほどで熱暴走により停止してしまう。それだけでなく
試しに4Kで発熱で停止するまで37分間録画したファイルは26GBほどになり、ファイル加工や移動にも時間がかかる。なお、FDR-X3000RではスピードクラスU3クラスのメモリカードでないと4K録画をすることができない(U1クラスだと4K画質の選択ができない)30分以内の録画であれば問題ないが、128GBのカードで2時間半しか録画できず、ドライブレコーダーとしては使いにくい。
(私は登山用にFDR-X3000Rを購入した)
MP4のフルHD録画ならば128GBカードで10時間以上の録画ができるのでドライブレコーダーとしての性能は十分だが、リモコンなしでも40000円以上、リモコン付きだと50000円以上という価格はドライブレコーダーにはもったいない。FDR-X3000やHDR-AS300のセールスポイントは光学手振れ補正なので、アクションカムとしては必須の機能だがドライブレコーダーには必要のない機能だろう。
Goproも最新機種は40000円以上はするのでもったいないのは同じだ。
Goproの型落ち機種やソニーのフルHD録画機種(HDR-AS300)でももったいない。
アクションカムで使いながら、ドライブレコーダーにも使うというのはありだと思うが、取付位置をどこにするか悩む。ヘルメットに付けている人が多いが、ヘルメットに付ける場合はバッテリー録画になるので、長時間の録画には向かない。
このアサヒリサーチという会社のドライブレコーダーは警視庁と大阪府警が導入しているというので、フルHD以上の画質やIP56相当の防水など、性能的には問題ない。
給電しながらの録画はできず、バッテリー交換もできないので、スマホ同様にバッテリー劣化が避けられないことから私の場合、候補から外れたが、警視庁が導入しているというのは性能が保障されているので魅力的だった。
私が選んだドライブレコーダー
選ぶ基準は以下の4つ
- 基準は防水性能(IP66)があること
- バッテリー給電が可能であること
(ハンドル周りにUSBがあるのでUSB給電が可能だとよい)
- 高画質であること(1920×1080のフルHD録画以上)
- 予算は20000円~30000円くらい
この条件を満たしていた、Biker Pro Plus というドライブレコーダーを選んだ。
このBiker Pro Plusはドライブレコーダーとしてはかなり優秀だと思う。
【スペック】
- 動画解像度 : フルHD/1920×1080(30fps)、HD/1280×720(60fps)
- ビデオフォーマット:H.264/MOV
- 撮影視野角:最大160度
- 1ファイルの記録時間:1/3/5/10/15(分)
- 動画品質:fine/good/normal
- ノイズリダクション:オート
- 日付表示:on/off
- Gセンサー:high/mid/low/off
- ループ録画:on/off
- タイムラプス録画:(off/1s/2s/5s/10s/30s/60s)
- wifi自動接続 :on/off(パスワード設定あり)
- microSDカード:最大64GB(128GB使用可)
- カメラ本体:直径2cm 長さ5.3cm
- コントローラ:縦6.5cm 横 4.5cm 高さ 2.8cm
- IP66相当(カメラ部分のみ)
- GPS機能なし
台座は付属品。台座は両面テープで固定。カメラはIP66相当の防水だが、熱圧縮チューブが付属しており、防水性能をさらに高めている。
赤い丸の部分を拡大したのが下の写真。
カメラとコントローラーが分かれていて、コントローラーはエイリアンの顔をしている。カメラは性質上、完全雨ざらし状態だが、コントローラーはカード差込口の防水が甘そうなので、なるべく雨が直撃しないようスクリーンの内側に着脱できるようマジックテープで貼り付けした。風切音がひどいので、ユザワヤでフェイクファーを買ってマイクみたいに両面テープで貼り付けたが、多少効果がある程度だった。
このbiker pro plusにはタイムラプス録画という面白い機能が付いている。
2018年のGWに伊勢に行った時の、四日市あたりから二見興玉神社までのタイムラプス動画。設定は1秒。1時間40分ほどの走行が2分40秒ほどに凝縮されている。タイムラプスの場合は音声は入らない。
これを撮るためにドライブレコーダーを購入した。
2018/9/19 北海道 エヌサカ線の一部。