スポンサーリンク

下行大動脈瘤手術のあと

●3回目の手術

4月19日金入院で4月20日土手術の予定だったが、4月18日の朝、病院から電話がかかってきて、緊急手術が入ったから手術は4月25木に延期になったと言われた。まぁ、私の場合も1回目の手術の際は、救急搬送されて他の方の手術日程に影響を与えてしまっただろうからやむを得まい。

 

4月24日 水

入院した。まず、両手両足の血圧を測った。何度かやったことがある検査で動脈硬化の具合がわかるらしい。左腕の血圧が135-70と一番高かった。以降、血圧測定は全て左腕で測ることになった。結果について特に説明はなかったが、何も言われないということは悪くないのだろうと勝手に判断していた。

 

その後、麻酔科の先生から説明を受けた。術後翌朝まで麻酔で寝ているとのこと。3回目のことではあるが、朝目覚めてから抜管までの苦しい記憶が頭の中をよぎる。さらにリハビリの先生が来て運動能力テストを受けた。靴を縦に一直線にした状態で立てるか、とか歩行速度を測ったりした。

 

f:id:duketogo13:20190909220116j:plain

手術前 最後の晩餐

 17時からシャワーに入って体を洗った。術後数日はシャワーにも入れない。

18時から夕食を食べたが、OS-1が2本出された。手術当日は朝飯抜きで、点滴の代わりにOS-1を1L飲まなければいけないらしい。

 

4月25日 木

確か10時くらいに手術室に入った。

 

4月26日 金

朝6時に目が覚めた。麻酔が切れて目覚めたのだろう。集中治療室にいる。まだ挿管されているので声は出せない。左肩が異常に痛い。

朝9時にカンファレンスがあるからそのあと抜管だと言われ、我慢して9時半頃に抜管してもらった。これがまた苦しい。


術前に反回神経(声帯)の麻痺が気になると伝えたからか、抜管したらすぐにリハビリの先生がきた。声の調子を聞かれたが、挿管していたせいで喉が腫れていたせいもあってハードボイルドな低いいい声が出ていたので声の調子はいいと答えた。


そのあと、看護師さんが身体を拭いてくれた。小便もカテーテルが入っているので、下の部分も含めて全身を拭いてもらった。やはり下の毛も剃られていた。まだ1人で起き上がることもできないのでしょうがない。

脇毛は左側だけ剃られていた。


驚いたことに術後1日で歩行練習をした。

肩が痛くて辛かった。術中身体をひねっていたせいではないかと言われたが、傷や肋骨の痛みより圧倒的に肩の痛みの方が痛かった。以前からの首の痛みと関係があるのかもしれない。歩行練習は午前は50mくらい、午後は100mくらい行ったが、肩が痛くてたまらなかった。

 

執刀してくれたのは1回目に救急搬送されたときに手術をしてくれた先生だった。やはり何回も開胸手術をすると中は癒着していて大変だった、手術自体は4時間くらいだったが後処理に時間がかかってトータル6時間くらいかかったと言っていた。後処理が何なのか、手術と何が違うのか少し気になったが、1回目の大動脈解離のときの弓部大動脈人工血管置換、その半年後の上行大動脈人工血管置換のときはともに10時間くらいかかったことを考えると、6時間の手術は短いと思えてしまう。


歩行練習の前にレントゲンを撮った。動けないのでポータブルのものを持ってきて、ベッドを90度くらいたてて背中に板を入れて撮影した。


相変わらず肩は痛いが、隣のベッドでは痛いよーという呻き声がずっとしていた。背中が痛いらしく、ブロック注射をしてもらったようだが効かなかったらしい。これだけの大手術をしたのだから痛いのは当然だと思うのだが・・・

 

入院中はスマホで日記をつけていたので、術後4ヶ月近く経ってから日記を読み返しながら当時のことを書いているのだが、集中治療室には眼鏡と歯ブラシ以外持ち込めない(貴重品は家族に持って帰ってもらう)ので、手術当日から集中治療室にいる間の出来事は一般病棟に戻ってから記憶を頼りに書いていた。

f:id:duketogo13:20190909220543j:plain

一般病棟に戻ったあとの最初の食事(4/27)