バイク保険満期の案内がきた。
現在14等級らしい。バイク保険に入るようになったのはフォーサイト250を中古で買った2012年からなので、初年度は6等級からということを考えると、ちょうど9年が経過し、その間無事故、無違反というわけではなかったが、等級も9段階上がったことになる。
価格.comのサイトにあったバイク保険の加入率によると、2019年のデータでバイクの任意保険の加入率は50%に満たないらしい。
価格.comの数値との違いはわからないが、いずれにしても自動車保険は8割以上が加入しているのに対し、バイク保険は5割以下しか加入していないのは確からしい。
昨今、スマホを見ながら歩いていたり、スマホを見ながら自転車に乗っている人がとても多い。歩行者や自転車から突っ込んできたとしても、過失が1割程度減るだけで、相手がけがをしようものならバイク側の責任は強く問われることになる。そんなわけで、バイクの任意保険はライダーにとっては必須だと思う。
原付2種のときは自動車保険の特約で済ませることができるが、125cc以上のバイクになると単独で保険に入る必要がある。私が初めてバイク保険に入ったのは、原付2種のスペイシー100(ホンダ)からビッグスクーターのフォーサイト250(ホンダ)に乗り換えたときだったが、保険のことなど詳しいことはよくわからなかったので(今でもよくわかっていないが)、とりあえず的な感じで保険料の安い三井ダイレクトのバイク保険に加入した。
対人賠償保険:無制限
対物賠償保険:無制限
弁護士特約:あり
意識していたのは上記くらいで、細かい金額までは覚えていないが、保険料は確か17000~18000円くらいだったと記憶している。
任意保険は事故の際にお世話になるものだから、自分がお世話になることはないだろうと思っていたが、なんとお世話になるときが来た。
それは、2015年9月、ソロツーリングで高野山から白川郷へ向かう途中の東海北陸自動車道を走っているときに突然起こった。突然、自転車のチェーンが外れてペダルが空回りするように、エンジンは回転しているが、タイヤに駆動力が伝わっていない状態になった。だんだんスピードが落ちていくので、注意しながら路肩に停車した。幸い、少し行くと写真のように開けた場所があったので、バイクを止めて、どうしたらよいか少し考えた。
これはロードサービスってやつを使うしかないな、と三井ダイレクトに電話した。自分がどこにいるかもわからなかったので、スマホのグーグルマップで現在地を確認して東海北陸自動車道の郡上大和付近にいることを伝えて、あとはひたすら待った。
写真のタイムスタンプにもあるように、1時間ほどでレッカー車はやってきて手際よくバイクを積んでくれ、私は最寄りの町まで送ってもらった。
9月中旬で18時でもまだ明るかったが、宿を予約していたので、白川郷に行く以外の選択肢はなく、電車が間に合わなかったので、タクシーに乗って白川郷まで行った。確か50km以上距離はあったが、19時半には宿に到着した。タクシー代は2万5千円くらいだったと思う。帰りはバスで金沢まで出て(2000円)、2015年3月に開通したばかりの北陸新幹線で東京まで帰ってきた(約14000円)。
当時の三井ダイレクトのバイク保険はロードサービスが充実していて、レッカー代はもちろんのこと、修理費は当然自己負担だが、修理したバイクを自宅まで無料で届けてくれて、さらに宿泊費(1万円まで)や自宅へ帰る交通費を2万円まで面倒見てくれたので、確かタクシー代の領収書を送って2万円支給してもらったと記憶している。
レッカー代がいくらくらいかわからないが、修理工場までの費用(2万円くらい?)と修理工場から自宅までの費用(2万円くらい?)、宿泊費(約1万円)、バイクが使えなくなったことによる交通費(白川郷までタクシー2.2万円、バス、新幹線等で横浜まで1.6万円くらい)など宿泊費以外の8万円ほどが想定外の出費になるところだったが、レッカー代と修理バイクの自宅配送と交通費の一部を保険で負担してもらったので、自己負担は2万円くらいで済んだ。このロードサービスは等級には影響を与えないというので翌年保険料が上がることもなかった。
そんなわけで、私はロードサービスの重要性を認識したのだった。