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ツーリング装備 三種の神器 ①ETC

ツーリングの三種の神器

 ツーリングの種の神器といえば、この三つで異論はないだろう。

 

まず、ETCについて考えてみる。

 

ETCを付けよう

 国交省が2015年に高速道路で調査した結果によると、車では89%の普及率であったのに対し、バイクの普及率は79%だった。この調査は、全国8か所の高速道路を利用したバイクを対象に行ったものだという。約8割のETC装着率を高いと思うだろうか。

私は思ったより低いなと思った。というのも、この2~3年でバイクで高速道路に乗る人に限定したらETCを付けていないバイクは見たことがないからだ。

 

もちろん、125cc以上のバイク全体でみれば普及率はもっと低い数字になるかもしれない。だが、高速道路を使うツーリングをする人にとって、ETCはヘルメットやグローブと同様に必需品であり、ツーリング三種の神器の中でも第一に装備すべきものと言えるだろう。

 

ETC装備のバイクしか乗ったことがない人にはわからないかもしれないが、ETCがない時代の高速料金所はライダーにとってはとても面倒な場所であった。エンジンを切る必要はなかったが、グローブを外して財布を出して、お金を払って、財布をしまってまたグローブを付けて・・・、今でもETCが使えない有料道路もあるので同じことをしているのだが・・・。

ただ面倒くさいだけならETCを付ける必要はないが、ETCを付けていると高速料金が割引になる。だから、ETCは絶対に付けるべきだ。

 

ETC割引とは

休日割引

 東京・大阪近郊期間は割引対象外だが、地方部は30%引きになる。

土日祝日の終日と1月2日3日が割引になる。

夜間割引

こちらも首都高は適用されないが、0時~4時の間に割引対象道路を走行すれば30%割引になる。

京葉道路第三京浜道路・横浜新道・横浜横須賀道路は割引の対象外

他にも割引はあるので詳しくはこちら

料金・割引・ETC | 料金・ルート・交通情報 | ドラぷら

 

 2012年の7月に私は当時乗っていたビッグスクーターに4万円ほどかけてETCを取り付けたが、当時は土休日夜間割引が50%引きだったので(2014年6月29日で50%引きは終了)、広島に行けば、横浜~広島間の約1万5千円の高速料金が半額になり、1万5千円で往復ができたのだった。

 

ETC2.0

 2016年春からETCがバージョンアップしてETC2.0が登場した。

通信性能が大幅にアップし、渋滞情報や事故情報なども受信できるらしい。

しかし、新しく付けるならETC2.0にするのもありだが、以前のETCが付いているのにETC2.0に付け替える必要はないだろう。ETC2.0だと圏央道が最大20%引きになるとか言われているが、よほど頻繁に圏央道を使う人でない限りわざわざ3万~4万円も出して付け替えるメリットはないだろう。なお、首都圏の1万円の助成金キャンペーンは2018年9月30日30で終了している。

 

もちろんETC2.0でなくてもETCが付いていればETC割引は受けられる。

また、私は知らなかったのだが、2018年は4月27日~11月30日(金)までの間、お得なサービスを利用することができる。事前にWEBからの申請が必要になるが、ツーリングプランという名で特定のエリアではあるが、2日間定額乗り放題というサービスがある。

2日間乗り放題というのはうれしい限りだが、入口か出口が対象エリアでなければ割引にならないのは要注意だ。例えば対象エリア外から乗って対象エリアを走っても対象エリア外から出た場合、割引が適用されないので注意が必要だ。もちろん、乗り放題が適用されないだけで、土休日割引等の適用はある。

 

ETCマイレージに登録しよう

せっかくETCを取り付けたなら、ETCマイレージに登録しよう。

 ETCマイレージサービス

 

 ETC車載器番号やETCカード番号などを入力してネットで登録ができ、無料で年会費がかからないだけでなく、おおむね10%のポイントが付き、5000ポイントで5000円分無料通行できるようになる。これは、気付いたら5000円還元されてたりして地味にうれしい。ETCカードが変わった時などは登録内容を変更する必要があるので注意が必要だ。

 

ETC車載器について

 ETC車載器は今でも初期型と2.0とが混在しており、おおむね20000円~25000円程度で販売されているが、取付工賃は5000円~12000円くらいでカウル付きだと工賃が高い。

新規取付なら2.0、中古車でETCが付いていた場合はわざわざ2.0にする必要はない。

 
電気機械器具の外郭による保護等級JIS C 0920)について

防水・防塵規格は以下の2つの等級を組み合わせたIPコードで表示される。

防塵規格

保護等級 内容
0級 特に保護がされていない
1級 直径50mm以上の固形物が中に入らない(握りこぶし程度を想定)
2級 直径12.5mm以上の固形物が中に入らない(指程度を想定)
3級 直径2.5mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない
4級 直径1mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない
5級 有害な影響が発生するほどの粉塵が中に入らない(防塵形)
6級 粉塵が中に入らない(耐塵形)

防水規格

保護等級 内容
0級 特に保護がされていない
1級 鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴I形)
2級 鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴II形)
3級 鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形)
4級 あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形)
5級 あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形)
6級 あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形)
7級 一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形)
8級 継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形)

IP防塵等級防水等級という順表記され、テストしていない場合は「X」として省略されることもある。例えばIP5Xならば防塵のみ5級で防水等級はテストしていない。

IPX5ならば防水のみ5級であることを示し、最高ランクの防水・防塵規格ならIP68となる。バイクのドライブレコーダーやETCならばIP55くらいの防水・防塵規格は欲しいところだ。

 

このようにバイクのETC車載器については、防水・防塵機能が要求されるため、車用のものに比べて価格が高い。このため、車のETCはセットアップ料込で5000円程度からあるが、バイク用のものは取付工賃とセットアップ料を含めると27000円~40000円にもなってしまう。

 

そのため、軽自動車用のETCを手に入れてバイクに付けてセットアップせずに使っている人もいる。これはバイク用のETCは高価なので、高速料金がバイクと同じ軽自動車に付いていたのETCを手に入れて、バイクに付けて再セットアップをしないで軽自動車としてETCを使用しているわけだが、料金自体は正規の料金と同じ金額を支払っているのでいいだろう、という理屈に基づく。

同じ料金を払うとしても、ETCシステム利用規程違反となるため、車用のETCを付けて持って行ってもショップでは再セットアップはしてくれないが、バイク用のETCを手に入れて自分で取り付けた場合は、ショップに持っていけば再セットアップをしてくれるところはある(2りんかんなど)。

 

アンテナ分離型とアンテナ一体型


 
 

 

 

 

 

 

 

アンテナ分離型↑  アンテナ一体型↑

アンテナ一体型ETCとアンテナ分離型ETCの持ち合わせがなかったので、車のものだがamazonの広告を入れておくが、これは車用のETCのためバイクでは使えないので要注意。

 分離型の場合、ETC車載器はシート下などに格納してアンテナをフロント付近に持ってくることが多いが、一体型の場合、車載器自体をハンドル周りに置くことになるので、防犯対策が必要になる。

 

 ETCカードについて

最後にETCカードについてだが、クレジットカードと一体型だと何かと不便なので、ETC専用カードを作った方がいい。私は当初、ENEOSのETC一体型カードを作ったが、ETC車載器に挿しこんでいたらスタンドで使う時に出すのが面倒で、ガソリン割引のために作ったのに、ほとんど使うことがなく、分離発行するには手数料がかかるとのことだったので、amazonカードを新規作成することにし、ETC専用カードを発行してもらったのだった。