小松湯
川崎駅からコストコに向かうバスが通るさつき橋水江町線沿いにある大島第1公園に面したところに小松湯はある。まだ行ったことはないが、小松湯から500mくらいのところにかまぶろ温泉と中島湯があるらしい。今度行ってみようと思う。
銭湯で専用のHPを持っているところはあまり多くないが、小松湯のサイトにはインドアビューもあって普段は拝めないサウナ室と浴室の位置関係やサウナ室の内部まで見れるので楽しい。男湯は脱衣所から浴室に入ると左側にサウナ、右側に全身シャワーがあるので、インドアビューは女湯のようだ。
まだ本格的にサ活を始めてから1か月。10月は12回サウナに行った。10月24日にはサウナイキタイに登録してサ活の投稿を始め、11月はもう12日連続でサウナに行っている。それでも川崎鶴見地区にはまだ行ったことのないサウナがたくさんある。
サウナイキタイで近所のサウナを調べていると、「小松湯」水風呂11℃とある(2021/11/13時点では8℃となっていた)。「小松湯」という名前からしてスーパー銭湯のような大規模温浴施設とは思えないので、昔ながらの銭湯サウナだろう。まだ15℃以下の水風呂を体験したことがない私は11℃の水風呂を体験してみたいと思った。
13時開店。私の中では銭湯は15時に開くと思っていたので、銭湯としては比較的早い方だろう。先日行った徳の湯(横浜市神奈川区)は11時開店だったので最近の銭湯は開店が早いところも多いようだ。13時30分過ぎに到着した。近くに来てから少し迷ったが、昼間だったので煙突を探せばすぐに分かった。駐車場はないようだ。入口脇の自販機と自販機の間の少しくぼんだ所が駐輪スペースのようだ。何台か自転車が止まっていてバイクを停めるスペースがなかったので、小松湯前の公園側に停めておくことにした。
目の前が公園なので自転車やバイクくらいなら停められそうだ。バイクの駐禁を取られないという保証はないが・・・
午前2時までやっているという銭湯サウナとしては信じられないところなので、仕事で多少遅くなった時でも問題ない。
入口には「小松湯」と屋号が書かれた大きな提灯があって、さらに最近はあまり見かけなくなった小便小僧がお出迎えてくれる。
まだ開店して30分ほどであったが、もう一風呂浴びて出てくる人がいる。時間からしてサウナには入っていないんだろうなと思いながら中に入る。
下駄箱は昔ながらの木札鍵タイプだ。入口には「てぶらでOK」と書かれているので徳の湯(横浜市神奈川区)の手ぶらセットのようなおのがあるのかもしれない。
フロント形式の受付でサウナも入りますと伝えると、バスタオルとフェイスタオルの大小2枚のタオルとサウナ室のフック鍵を渡されたので受け取ると下駄箱の鍵を預けるよう言われたので木札を渡した。ここも下駄箱の鍵とサウナ室の鍵を交換する方式のようだ。490円の入浴料にサウナ代として+200円で大小タオルが2枚付く。私のようにタオルやあかすりを持参する者にとってはタオルはいらないから100円引きとかにしてくれると嬉しいが、200円くらいなら問題ない。タオルがつくならむしろ素晴らしいと思えるくらいだ。
脱衣場は普通だが、綿棒やドライヤーなどが無料で使えるのは嬉しい。また、銭湯では珍しく洗面台にティシュも置いてあったのはメガネをしている者にとってはとても嬉しい。昭和を思わせるマッサージチェアも無料で使えることを後で知ったのだが、今度行ったときはぜひ使ってみようと思う。後で壁をくりぬいてテレビを設置したからであろうか、脱衣場側には不自然な四角いでっぱりがある。そして結構な音量でラジオのような声や音楽が聞こえてくる。そう、サウナ室内のテレビの音量が脱衣所に漏れ聞こえているのだ。
浴室内の洗い場は配置は微妙に違うが男女ともに21席のようだ。椅子も高さのあるものから低いものまで何種類かの置いてある。この辺の心遣いも嬉しい。とても低い椅子でコの字型の緑色の椅子は今となっては低くて使いにくいかもしれないが、昭和時代の子供の頃の銭湯に置いてあったものと同じでとても懐かしく思った。
女湯にはないのだろうか、HPのインドアビューにはなかったようだが、男湯のサウナ室の入口の向かって左下側には、裏に「小松湯」と書かれたビート板サウナマットが何枚か置いてあり、セルフで自由に使える。ビート板置き場の横にはヴィヒタという枝を束ねたものがネットに入れて置いてある。サウナ室内にも2つ置かれているが、体を叩く用に置いてあるらしい。入口の向かって右側には水道の蛇口が壁から出ていてビート板を洗い流せるようになっている。学校によくある「吐水口回転式」と呼ばれるタイプの蛇口なので上を向ければ水分補給にも使えるかもしれない。浅田湯(川崎市川崎区)のサウナ室入口にも同じようなものが設置されていて、浅田湯では水分補給に飲んでいるが、小松湯の場合、脱衣所と浴室の境目ゾーンにウォータークーラーが設置されているので、サウナ室前の蛇口は飲料用ではないのかもしれない。
サウナ室は1列3席の2段構えで、銭湯サウナに多い遠赤外線サウナだ。サウナ室内に時計はないが、テレビ前のスペースに3cm~5cmくらいの小さな動物のフィギュアが15体ほど並んで置いてあり、砂時計が3つ置いてある。テレビの反対側の壁にも砂時計が3つ置いてあり、定員6人分の砂時計が置いてある。また、上段席真ん中の壁と対抗側のストーブ側はヴィヒタがぶら下がっていて、ほのかに緑の香りがするような気がする。
シロクマのフィギュアがサウナに入って気持ちよさそうに見えて面白い。
遠赤外線サウナは体感温度が+20度高いという説明書きが書いてあるプレートがあるが、サウナ室内の温度計は120℃付近を指している。ということは体感140℃なのだろうか?ここで先日購入した料理用の温度計で室温を測定しようと試みたのだが、40℃くらいから少しずつ上がっていったが90秒で自動的に電源が切れてしまうため、60℃くらいまでしか測定できず、動作検知で電源オンになるためもう一度試したが、70℃以上は上がらないようだったので3分以上は計測せずに諦めた。温度に関しては10分くらいで気持ちよく汗がかければそれでよい。サウナ室内の温度は場所によって50℃以上も差があるらしいので、ストーブ付近や天井付近の温度と一番低い座席の温度を比べればさもありなんと言ったところだろう。
サウナ室を出るとすぐ横に水風呂がある。多くの人は水風呂の水で汗を流しているが、頭や肩から水をかけるのは心臓に悪そうなので、私はお湯の全身シャワーで汗を流すようにしている。小松湯の全身シャワーは浴室の入口を通り越して反対側の方にあるので動線的にはあまりよろしくはないが、そこで全身シャワーを浴びて、温度計を持っておそるおそるあしからゆっくりと入る。おーっ!!冷たい。水温計を見ると10.2℃だ。
すぐに腕と手先が冷たくなってくる。今までとは違う異次元の冷たさだ。おそらく30秒も入っていなかったと思う。腕と足の先の方からしびれるような冷たさ、真冬に手足の先からかじかんでくるようなあの感覚だった。魚を氷水で締めるのと同じように、自分の体を水風呂で締める、まさにそんな感じの冷たさだった。
水風呂から出ると体を拭いてととのい椅子へ。ここ小松湯には銭湯サウナには珍しくととのい椅子が2脚ある。1つは全身シャワーの前、その反対側の隅にもう一つ置かれている。私が行ったのは開店間もない時間帯であったので、比較的空いていたようでととのい椅子を使うことができた。おかげで1セットでくっきりとあまみも出てととのうことができた。後で気付いたのだが、この小松湯には脱衣所にインフィニティチェアが1脚あり、そこでととのっているサウナーも多い。まだビギナーサウナーの私は脱衣所で休憩する勇気はないが、他の銭湯サウナでは裸でタオルも使わずにソファーやベンチに直座りしていた人もいたことを思えば、小松湯タオルを2枚くれるのでそれを使えば脱衣所での休憩もありだろう、いやむしろそのためにバスタオルを渡してくれているのかもしれない。
川崎鶴見の銭湯サウナはサウナ料金として、入浴料490円(2021年11月現在)のほかに
200円を取るところが多いが、200円の別料金でバスタオルを貸してもらえるところは積極的に脱衣所で休憩してもいいだろう。また、バスタオルを浴室内に持ち込んで、水風呂後の休憩に入る前に体を拭くために使ってもいいだろう。私のそのために借りたバスタオルを浴室に持ち込むようにしている。
サウナ室、水風呂、休憩、三拍子揃っている素晴らしい銭湯だ。
とりわけ銭湯サウナの中において、水風呂と休憩に関してはかなりトップクラスに入る素晴らしい銭湯だろう。水風呂なんかは鶴見川崎地域で一番低い温度ではないだろうか。
10℃近いキンキンに冷えた水風呂で体を締めたくなったらまた来ようと思う。
そういえば、サウナイキタイのサ活にはオロポも安くて冷えたジョッキもあるとのことであったが、私は我慢して帰宅し、まだ昼間だったので背徳感からビールではなくドクターペッパーを飲んだ。
小松湯のmokuタオルもあるらしい。今度買ってみたい。