サウナーになる前
もちろん、今までサウナに行ったことはある。だがそれは、サウナが目的ではなく、温泉や銭湯に行くことが目的で、温泉に行ったらサウナがあったので入ってみた。
という程度のものであった。いつ頃だったか覚えていないくらい前のことだ。
サウナに入るのは我慢比べの意味合いが少なからずあった。
水風呂はさらに拷問の度合いが増すだけで、サウナには入っても水風呂には入らなかった。
サウナに行く人が増えているというのは何となくネットなどで知っていたが、どのようにしてサウナに入るのがよいのか、など特に気にすることはなかった。
私の場合、心臓血管の大病を患って、持病持ちになったということもあり、心臓の治療にも使われているという「高濃度炭酸泉」に興味を持って調べたりし、炭酸泉のある銭湯や温泉を探して行くようになった。そして、距離や値段などから溝口温泉 喜楽里を
ホーム温泉として回数券を買った。
炭酸泉に入ることを第一の目的として、港北の湯（横浜市都筑区）や鷲の湯（横浜市神奈川区）などに行っていた。
そこでは
①サウナに入って汗をかく（10分）
②体を洗う（10分）
③炭酸泉に入る（15分）
④休憩（10分）
⑤炭酸泉に入る（2回目）（15分）
⑥休憩（10分）
こんな感じで、この後にもう1回くらいサウナに入っていたが
「なんとなく」サウナに入っていたので「ととのう」という感覚はなかった。
2020年の2月~3月にNHKの「趣味どきっ」で放送していた、
「銭湯 ボクが見つけた至福の空間」でサウナのことをやっていて、そのころからサウナの入り方を意識して「サウナ→水風呂→休憩」にするようになった。
ついにととのう
そして、その時がやってきた。2020年12月のことだった。
たまたま近所の銭湯に行って、「サウナ→水風呂→休憩」を実践していたのだが、
水風呂に入って「温度の羽衣」を実感するようになり、3セット行うと何とも言えないふわふわした感じになって気持ちよくなった。これがととのうということなのだと何となく感じることができた。
その時に、体に赤い斑点のような模様ができた。もともと心臓まわりに持病を持っていたので、これはヤバいのではと思って調べたところ、「あまみ」という現象で、サウナに入ってととのうとよく見られる現象らしい。個人的には「あまみ」ではなく「キリン」だとおもっているが・・・
2021年になって緊急事態宣言が続き、温泉に行く機会もめっきり減ってしまった。
昨年買った回数券も1年の有効期限も過ぎただろうな、と思って9月に久しぶりに溝口温泉に行ったのだが、なんと回数券の期限を来年の9月まで有効にしてくれた。
久しぶりに、溝口温泉 喜楽里に行ってみるととても混んでいた。なんとサウナに入るために並んでいることもあった。人が多いこともあって、炭酸泉を2セット、サウナを3セット入ると3時間くらいになってしまうので、平日だと22時過ぎてしまう。
かといって、土日の混雑具合はすさまじく、炭酸泉も込み合っている。
そこで、10月に入ってから新しい温泉を探そうと、保土ヶ谷の「満天の湯」に行ってみた。ここは喜楽里と同様に炭酸温泉とサウナがある。
ここで、話には聞いたことはあったが実際に体験したことがなかった「ロウリュ」なるものを経験した。ものの本によると、正確には熱波を仰ぐ行為は「アウフグース」というドイツ語で、サウナストーンに水をかけることを「ロウリュ」と言うらしいが、アウフグースは言いにくいし、ロウリュのほうが市民権を得ている呼び名だと思うのでロウリュでいいと思う。
満天の湯でロウリュを体験し、ミントの香りがする水風呂も今までよりも冷たかった（17度くらい）。何よりも休憩用の椅子の数が多かったのは嬉しかった。
そんなわけで、ホーム温泉は喜楽里から満天の湯に変更した。
10分200円で無重力マッサージあんま王4を味わえる喜楽里には行くのをやめるわけではないので満天の湯と両方に行くことになろう。
満天の湯は初めての体験の連続で、あまみも赤い血のような色で今までで一番はっきりと表れた。
そんなわけで、今月に入ってから、炭酸温泉に入るために行く温泉が、サウナに行くために行く温泉にと、目的が主従逆転してしまった。少し時間ができると、サウナ行こうかなと考えるようになってしまった。再放送しているドラマ サ道も録画して見ている。amazonでサウナ用に小さなマットを買った。
これからは継続して週に2~3回くらいは行きたい。
もうサウナーの仲間入りだと自分でも思う。
