●ついに結願
4/20に手術を控え、日本百観音を結願して手術の成功を祈願しようと思い、平成29年10月から止まっていた秩父三十四観音霊場巡り
の巡礼を再開した。
残りが33番札所と34番札所の2か所だけだったので、1日で行けると思ったからだ。
思えば長い道のりだった。
納経帳を見てみると次のようになっていた。
坂東三十三観音
平成24年9月30日 発願
平成26年3月15日 結願
西国三十三観音
平成30年4月28日 発願
平成30年5月5日 結願
秩父三十四観音
平成28年7月3日 発願
平成31年4月13日 結願
坂東と西国はバイクで回ったが、秩父は全部徒歩で、完全巡打ちという条件で回った。
平成28年7月3日 1番札所~8番札所
平成28年7月17日 9番札所~21番札所
平成28年9月18日 22番札所~29番札所
平成29年10月9日 30番札所~32番札所
平成31年4月13日 33番・34番札所
秩父三十三観音は全部で100kmほどで、江戸時代も5泊6日で巡礼されていたという。当時の巡礼道も残っている。駐車場は、道の駅や羊山公園に止めたり、札所に断わって止めさせてもらった。大変だったのは、1日の巡礼が終わった後、スタート地点まで歩いて戻らなければならなかった点だった。
以前は札所ごとに地図置いてあり、それを持って巡礼していったのだが、最近は秩父巡礼の人気が高まったせいか、A3版1枚の地図が置いてあった。車での巡礼を想定したものと思われ、ガソリンスタンドや駐車場、コンビニまで書いてあり良いものができたと思った。
また、秩父札所は四国札所と同様にお遍路の文化が根付いているので、お遍路装束でお遍路していると子どもたちは進んで挨拶をしてくる。
地元の住民の方々も挨拶をしてくれる。
もちろん、こちらも挨拶する。気持ちの良いものだ。
↑以前、札所に置いてあった地図
新しく札所に置かれていた地図。
●34番札所から33番札所まで戻る
33番札所の菊水寺から34番札所の水潜時までは10キロくらいなので、菊水寺か水潜寺にバイクを置いて往復することになるが、私は34番札所の水潜寺にバイクを置くことにした。
朝7時に横浜を出て環八で練馬まで行って、練馬から関越で花園ICへ。皆野寄居有料道路(普通車420円、バイク310円)を使って34番札所の水潜寺に着いたのは9時15分。それほど渋滞もなかったので比較的順調に行けた。120kmを2時間15分。
まだ、車は1台もなかった。朝、掃除をしている住職さんにこれから歩いて33番札所に行ってまた戻ってくるのでバイクを置いて行って良いか確認し、33番札所への道を聞いて歩き遍路を始めた。以前車を駐車した人が車にキズを付けられたと文句を言ってきた人がいたらしいが、自己責任でということで駐車を認めてもらった。あとで聞いた話では、4/13は多くの車が来て、駐車場待ちの車が出たほどだったという。
帰りにバイクの位置が変わっていたので、誰か車の人が私のバイクを移動させたらしい。ハンドルロックをしていなかったせいもあるが、自分の不用心さ少し悔やんだ。
本堂へ続く階段のところから分かれている山道がハイキングコースになっていて、巡礼の人だけでなくハイキングの人も来るらしい。登山の格好をした方も2~3組いた。
クマが出たので注意するよう看板もあった。昨年のことかわからないが7月か8月にクマが出たという張り紙があった。
こんな感じの山道もあり、
峠を越えて
ところどころ「巡礼道」のしるしがあるのは四国お遍路と同じ。
途中、朽ち果てた家があった。少し立ち止まって考えさせられた。
普通の道路も通る。
南の方へ向かうが、その先は南アルプス方面。
34番水潜寺から33番菊水寺は地図上では南下するが、南西方面に位置する南アルプスらしき山々が見える。
33番札所 菊水寺到着。
秩父は東京より寒いから桜がまだ見頃だった。
9時半から歩きはじめて約10キロ、2時間半が経過し、12時を過ぎていた。
秩父霊場には昼休みがあり、ご厚意で受け付けてくれる場合もあるが、12時~12時半までは納経所は閉まっている。何名かが納経所が開くのを待っていた。
昨年の西国観音霊場巡りから観音経を覚えたので、今回も観音経を唱えた。
般若心経→本尊真言→観音経(偈文(げもん))の順番でお経を唱えた。
12時半過ぎに菊水寺を出発した。先にあげたマップでは菊水寺から水潜寺までは15.6kmとなっているがそれは車での距離で、徒歩の場合は峠を越えるショートカットなので10kmほどになる。
札立峠(ふだたてとうげ)から15分程度のところにあるようなので、せっかくだから
破風山(はっぷさん:標高626.5m)にも登ってみた。
山頂からは皆野町の街並みと奥の方には秩父の街並みと武甲山も拝めて眺望は良い。
昨年9月の利尻山以来の登山だったので、602mの札立峠とはいえ、2回登るのはかなり疲れた。
600mとはいえ2回峠を越えて20km歩いたところでの「おつかれさま 水潜寺はすぐそこ」と指差すお地蔵さんを見て、本当にうれしかった。
せっかくなので結願の証書をもらった。(3000円)
結願成就のラミネートされたカードも同封されていた。
メダル(キーホルダー)は1000円。
4/20(土)の手術成功祈願は無事終了した。
住職さんが羊山公園の芝桜がテレビでやっていたと言っていたので、帰りに寄ってみた。
17時を過ぎていたので駐車場・入園料ともに無料だった。
まだ秩父観光サイトによると3分~4分咲きらしい。
昨年、武甲山に登ったのは5月27日だったので山頂から芝桜は拝めなかった。
今年の芝桜祭りは4/12~5/6までらしいので、GWくらいまでの間に武甲山に登れたらきれいな芝桜が見れることだろう。
芝桜だけでなく、ソメイヨシノも見頃だった。両方見れるのはこの時期だけなのかもしれない。そういう意味ではお得だったかもしれない。
ただ、秩父に行くのは車が渋滞するので覚悟が必要だ。バイクでも車ほどではないが渋滞につかまるとつらい。
34番札所から33番札所までは約2時間半
33番札所から34番札所までは約3時間くらいかかる。破風山にも行くと30分プラス。
帰り道は渋滞を嫌って下道で帰った。
約100kmの道のりを3時間かけて帰った。